雲が描いた月明かり短命の相とは?スギと王様の関係や史実との違い・実在した人物も解説します!

雲が描いた月明かり 短命の相
nana
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パク・ボゴム主演の『雲が描いた月明り』で「短命の相」と言われてしまう世子でしたが、これは一体どういう意味だったのでしょうか?

また、実在した人物である王様とスギですが、この二人の関係性が気になった方も多かったのでは?!

史実との違いについても解説がほしいですよね。

今回は『雲が描いた月明り』に出てくる

  1. 「短命の相」とは?
  2. 王様とスギの関係性
  3. 史実との違いや実在人物について

解説していきます!

雲が描いた月明かり短命の相とは?

「短命の相」とは、その名の通り短命であるという意味。

要するに長生きできない運命である、ということです。

朝鮮時代は、人相学にとても重きを置いていました。

王様や世子の人相を観て運命や性格を診断することで、王室や政治までも動かすほど影響力を持っていたといわれています。

韓国の歴史ドラマを見ているとよく出てきますよね!

ドラマの中でも世子とユンソンが子どものころ人相占いをする場面があり、そこで世子が「短命の相」だと言われてしまいます。

そもそも日本だと人相学や人相占いにあまり馴染みがないので、どういう意味なのか不思議に思った方も多いかもしれません。

韓国歴史ドラマでよくみる人相占いとは、一体どういったものなのでしょうか?

また、ドラマでの「短命の相」とは何を意味するのか考察してみました!

韓国歴史ドラマによくある人相占い

歴史ドラマに限らずですが、韓国では人相学が割とポピュラーな学問です。

目の形や鼻の形、眉毛の角度やほくろの位置などを観て、その人の運命や性格、人格を見抜いてしまうのが人相学。

人相を観る人、人相学者のことを「観相師」といいます。

特に朝鮮時代は人相学をとても重要視していて、観相師を王宮に呼んで人相を観させることが頻繁にありました。

王様や世子、側近など宮廷で暮らす人物の人相によっては政治が動くこともしばしば。

とにかく大きな影響力を持っていたことは間違いありません。

朝鮮時代の人相占いは、ただの占いではなく信頼された学術として用いられていたのです。

人相学、観相師をテーマにした作品も多々あるよ!

このドラマの中でも、世子とユンソンが人相を観てもらうシーンが出てきます。

メインのストーリー軸ではありませんでしたが、のちのち回想で出てきたり世子とユンソンの関係性を見るうえで大事な伏線でもありました。

登場人物の関係性や運命を人相占いで表現しているあたりが、韓国の歴史ドラマっぽくて興味深いですよね!!

短命の相だったのはユンソン?世子?

人相を観たとき、ユンソンが「聖君の相」で世子が「短命の相」だと言われていました。

しかし結果的に、短命なのはユンソンで聖君なのは世子でしたよね。

あれはどういうことだったのでしょうか??

ドラマ後半で回想シーンも出てくるよね!

人相占いをしたとき、世子とユンソンの二人は頭巾を取り替えていたのです。

人相を観る観相師は、頭巾の柄だけを教えられていたので世子の顔を知りませんでした。

そのため、世子の頭巾をかぶったユンソンを世子だと勘違いし、世子に対して「短命の相」と告げてしまいます。

実際に、短命だったのはユンソンのほうで、世子ではありませんでした。

この人相占いの場面では、「人相学は無視できない」「占いは当たった」ということを意味していたのでしょう。

人相占いが登場人物の運命を左右する、というところがとても韓国歴史ドラマらしい描き方ですよね。

キラキラなラブコメドラマなのに歴史要素がしっかり入っているところが、このドラマの大きな魅力のひとつでもあります。

雲が描いた月明りスギと王様の関係や史実との違い・実在した人物も解説

世子とラオンのロマンスはもちろん目が離せませんでしたが、このドラマではもう一つ大人のロマンスが描かれています。

それが、王様とスギとの関係性。

この二人の関係もまた、切なくロマンティックでしたよね!

基本的にはフィクションのドラマですが、王様(純祖)とスギ(淑儀朴氏)は実在した人物

王様と側室の関係性はどのようなものだったのか、

誰が実在人物で、史実との違いはどこなのか、

調べてみました。

スギは王様の側室

淑儀(スギ)とは、王室における側室の階級のひとつです。

上から4番目に位置する階級で、王様からの寵愛度や王子や王女を生んだりすると階級が上がっていったそう。

このドラマでは、朝鮮王朝23代王様純祖とその側室の淑儀パク氏のロマンスが描かれています。

ドラマの中で、スギは血のつながりの無い世子も我が子のように接するなど心優しい女性でした。 

一方、王様もまたスギをとても大切に思っています。

ですが、正室がいる手前あまり公には動けないため、白紙の手紙に思いを込めていました。

一見白紙の手紙ですが、火であぶると「あの場所で会おう」と文字が浮き上がってくる秘密の手紙だったのです。

7年もの間疎遠だった王様とスギですが、スギが手紙の秘密に気づき再会することができました。

お互いを思いあう王様とスギの切ない関係性にも感動必須です!!

ロミジュリ設定はやっぱり心に刺さる!!

史実との違いや実在した人物は?

基本的にこのドラマ自体はフィクションです

ですが、時代背景や登場人物は実在のものも多く出てきます。

ドラマの主人公イ・ヨン世子は、孝明世子と呼ばれる実在した人物でした。

3歳で世子になり8歳で成均館に入学するなど、とても頭がいい人物だったそうです。

18歳からは王の代わりに代理執政も任されるほどでした。

ドラマ同様とても妹思いのお兄さんだったらしく、妹と過ごした日々を綴った詩集も残っているんだとか。

また、朝鮮王朝23代王純祖の息子であることも史実の通りで、妹ミョンウン王女ももちろん実在した人物です。

孝明世子(イ・ヨン)と純祖、ミョンウン王女だけでなく、ドラマに出てくる王室の家族関係はおおかた実在の人物でした。

淑儀パク氏(スギ)も実在していて、孝明世子を我が子のようにかわいがっていたことも事実のようです。

史実と違う部分は大きく2つありました。

【史実との相違点】

  1. イ・ヨンの実母である純元(スヌォン)王后は生存していた
  2. ラオンは実在しない人物

ドラマでは、イ・ヨンの実母は優しく聡明な女性で若くして亡くなっている設定でした。

しかし実際の純元王后は68歳まで存命で、権力へも欲深い人物だったそうです。

そして、ヒロインのホン・ラオンに関しては全くのフィクション。

そもそも女性が男装して内官になるなど、ありえない話です。

当時の王宮のセキュリティーがそれを許すはずもありません。

ただ、ラオンの父である洪景来(ホン・ギョンネ)は実在した人物です。

1811年反乱を起こした人物で、「洪景来の乱」と呼ばれるその反乱は当時の大事件でした。

実際の洪景来は反乱を起こした際に殺害されています。

ヒロインは実在しませんが、ヒロインの父は実在人物でしかも大罪人。

フィクションでありながら当時の事件を絡ませて波乱万丈なストーリーを作っているあたりが、視聴者を引き付ける理由のひとつだったのではないでしょうか!

史実とフィクションの織り交ぜ方が上手な作品でした!

まとめ

今回は、韓国歴史ラブコメディ『雲が描いた月明り』に出てくる「短命の相」や、王様とスギの関係性、史実との違いや実在人物について解説しました。

【解説まとめ

  1. 「短命の相」は世子ではなくユンソンだった=占いは当たっていた
  2. スギは王様の側室だがお互い惹かれあう仲だった
  3. 史実との違いもあるフィクションだが実在人物をモデルにしたドラマだった

ということでした~!

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